【オナニーの技術】
人がオナニーするのは、もちろん「気持ち良くなりたいから」ということでしょう。
セックスをするためには、相手がいる。相手とのコミュニケーションが必要になります。
コミュニケーションは、それ自体快楽をもたらすものでもありますが、同時にストレスをもたらすものでもある。
要はめんどうくさい。
女ってめんどうですよね。
コミュニケーションの快楽は、つねにこのストレス=「めんどくさい」と裏腹です。
その点オナニーなら、相手が必要ないんで、めんどうくさくない。
いつでもどこでも気楽に楽しめます(人の目のないところなら、ってことですが)。
それに相手がいないってことは、おカネもかかりません。
男は女の同意をとりつけるために、どれほどのムダ金をかけることでしょう。
食事に行く、酒場に行く、ホテルに行く、すべてに金がかかります。
「そんなもんは全部女に払わせてますよ」という色男の方だって、自分の魅力をキープするためには金を遣ってるでしょう?
服を買う、美容院に行く、ジムに行く、人によってはメンズエステ(風俗じゃない方ね)に行く。
風俗なんて、素人の女の子の合意を取りつけなきゃいけない迂遠な道筋を思えば、お手軽なものです。
ただし、お手軽とはいうものの、数万という、けっして安くはない金は必要になります。
オナニーなら、金はかかりません。
AVだって、いまどきネットでただで見ることもできますから、ほんとうにゼロ円で気持ち良くなろうと思えばなれる。
気軽に手軽に無償で気持ち良くなれる。人がオナニーする理由なんてそれで十分であるようにも思えます。
しかし、話はこれだけでは終わりません。
オナニーはセックスの手軽な代用物であると思いこんでいる貴方。
いやいや単に射精時の快楽の強さだけを考えるなら、オナニーはセックスよりむしろ上を行くといってもいいのです。
もちろん、ただ漫然としごいて、特にタメもなくサラッとイッてしまう、というのではダメ。
オナニーにも技術が必要なのです。
1.まず、自分の体を整える必要があります。精力剤(漢方系)を毎日飲んで、十分に精子を製造しておきましょう。
いわゆる「パンパン」の状態を作っておきます。
2.オナニーネタですが、何もない状態で想像を膨らませるより、やはり視聴覚が伴っていた方が強い刺激が得られるように思います。
普段から自分が何に興奮するのか、知っておくことが重要です。
理性で考えるのではなく、欲望で考えてください。
考えるな、感じろ(@ブルース・リー)の精神です。
自分で認めがたくても、貴方はじつは若い可愛い女の子より超熟女に感じてしまうのかもしれません。
自分の性癖を自分で知っていること。-最高に気持ち良くなりたいなら、無駄な自意識など捨ててしまうことです。
3.さて、貴方は今、パンツを脱いで、すこしでも刺激すればすぐに完全勃起って状態です。
セックスならすぐに射精してしまうところですが、オナニーでは我慢することができます。
自分で刺激をコントロールできるので、ヤバいとなったら早々に刺激を止めることができる。
この刺激を止めるタイミングは早すぎても遅すぎてもいけません。
「ちょうどの寸止め」を繰り返すことがポイントです。
寸止めのタイミングが正しいかどうかは、自分の体に聞くしかありません。
ある一定の「気持ちよさの感覚」を維持しながら、ダレていない「上空飛行」を維持することができているかどうか。
熟練してくると、「寸止めの精度」はどんどん上がっていき、アスリートのように、コンマ何秒をコントロールできる域に到達します。
4.寸止めをくりかえし、限界を超え、頂点をまたいで、快楽を持続させます。
しかしいつかは「真の限界」が訪れます。
私はこの「真の限界」を「オメガポイント」と呼んでいます。
この「オメガポイント」に到達する以前に射精してしまうと、不完全燃焼したという不全感が残ります。
しかし「オメガポイント」をやりすごして、長引きすぎると、また気の抜けたようなフィニッシュを迎えることになってしまいます。
ちょうどぴったり「オメガポイント」で射精すること成功できたら、貴方はセックスではけっして得られない、強烈なエクスタシーを味わうことができるでしょう。