【フィンガーテクニック1】
さて、フィンガーテクニック、指の使い方です。
女性に、男性のどの個所にセックスアピールを感じますか?と訊くと、よく、指、と答えます。
私はこの答えを聞くと、「エロいな」と感じます。
指で自分の体をいろいろ刺激されるのを思い浮かべているように感じるんです。
無意識であってもそうですね。
長い指で流暢に楽器、それもピアノなんかの鍵盤楽器を弾きこなす男性がモテるのも、女性がその楽器を自分の体に見立てているとしか思えません。
指がいかにうまく使えるかは、男性にとって大きなアピールポイントになります。
さて、指で刺激するということで、まず思い浮かぶのがクリトリスではないでしょうか。
女性の性感帯は、総じて「開発」が必要で、セックスに慣れていない女の子はマグロ状態であることが多いですよね。
でも、そんななか、クリトリスだけは違います。
クリトリスは開発不要な性感帯なんです。
そもそもクリトリスの役目ってなんでしょうか。
男性のペニスに相当する意味での性器は、女性の場合、膣になります。
クリトリスは、べつになきゃないでいい。
性的興奮を高めるという以外の役割をもっていない、人間の中で唯一の期間がクリトリスと言っていいでしょう。
そこを責めない手はありません。
特に、まだ未開発の、セックスの経験が浅い女性は、膣よりもクリトリスを刺激すると、スムーズに感じてくれるでしょう。
女性の性感帯の開発には、精神的な要素がかなり絡んできます。
好きな男に刺激されれば感じるし、いやな男に同じように刺激されても不快なだけ。
しかし、クリトリスは精神的な要素が絡まない、唯一と言っていい身体的な快楽器官。
女性との関係をうまく盛り上げていくことの苦手な男性は、クリトリスを丁寧に刺激してあげることで、女性に簡単に快感を与えてあげることが可能なのです。
さて、ただ、ひとくちにクリトリスといっても、女性によってクリトリスの感じる場所は違います。
男性だって、ひとくちにペニスといっても、尿道がいいのか、カリがいいのか、裏筋がいいのか、その微妙なところは、人によって違ってきますが、それと同じです。
クリトリスの「右下」あるいは「真ん中」どちらかが感じるスポットであることが多いようですが、男性は指でさまざまな個所を刺激してみて、まずはその感じるスポットをさがす必要があるでしょう。
的外れなポイントを一生懸命責めても、女性は「そこは違う」と感じることが多いようです。
さて、そうやって女性が感じるスポットをさぐりあてたら、指で愛撫してあげるわけですが、初心者はまず薬指を使うと、力加減がちょうどいい感じになるようです。
人差し指だと、力が入りすぎるんですね。
クリトリスに限らずですが、セックスに慣れない男性の愛撫って、たいていは力が入り過ぎているようです。
力強く刺激すれば、それだけ刺激も強くなると思ったら大間違い。
ソフトタッチ、フェザータッチ、ごくたまにちょっと強く刺激を、といった具合に、刺激の力を変えて、基本的にはソフトタッチ中心での刺激が、女性を高みにもっていく愛撫なのです。
女性の反応が高まって、すこし強い刺激を与えても大丈夫になってきたら、ようやく多少強い刺激を与えても受け入れるだけの素地ができます。
でも、その場合も、無暗に力を入れるのではなく、感覚としては、同じ力の強さで、ただ速度だけ速くしていく、という感じで、進めていきましょう。