【シトルリンナノ その1】
精力剤体験記、今回は、シトルリン・ナノを取り上げます。
http://girlq.jp/?pid=35968094
ココで買えます。
私、本業はＷｅｂディレクターなんですが、ココのページ、もうあまりにセオリー通りの作りなんで、胡散臭いを通り越して、ちょっと笑っちゃいます。
ここで、みなさんに、精力剤販売に特有のページの作り方をお教えしましょう。
広告を読むとき、どこを読み飛ばして、どこをじっくりチェックする必要があるか、基本的なリテラシーをつけることができます。
さて、まず大きな字で書いてある、いわゆるキャッチコピーを見てみます。
「破壊再生の威力で領域を突破！！」
ペニス増大の効果を言っています。
ま、薬事法に広告表現を規制する条項があるんで、健康食品って、効果効能をダイレクトに謳えないんですよ。
それでこんななんだか詩的なｗ表現になっているわけです。
ま、キャッチコピーはべつにどうでもいいんですけどね。
リード部分を見てみましょう。
「アミノ酸効果×破壊勃起により♂増大限界値を突破する♂シトルリンナノ
アミノ酸効果×破壊勃起により♂増大限界値の＜個人差＞を突破する♂
さらに・・・特殊製法により有効成分が＜ナノレベル＞まで浸透！
【吸収率】【濃縮率】が従来品より飛躍的にＵＰしました！
■シトルリン■マカ■ガラナ■亜鉛酵母■トンカットアリ■５成分が陰茎の細部まで行き渡り誰にも言えないムスコの悩みを年齢･体質･遺伝一切関係なしにズバッと解決！
限界値をさらに超えるシトルリンナノ」
ええと、ツッコミ入れようと思ったらどれだけでもありそうですけどね、この短い文章の中でｗ
「アミノ酸効果×破壊勃起」って、そこ「×」って論理的におかしいんですが、破壊勃起ってそもそも「何も言ってない」ワードですよね。
だから、ここから読み取れるのは、ああ、アミノ酸効果ってことね、ということだけです。
え？アミノ酸ってあのＤＨＣとかで安く売ってるあのアミノ酸？そうです、そのアミノ酸です。
一言で言って、良質なたんぱく質をとってればそれでいいようなもんだってことですよ。
そして、もう一点、「特殊製法により有効成分が＜ナノレベル＞まで浸透！」
出ました！「特殊製法」「有効成分」「＜ナノレベル＞」。ええと、これも内容のない煽りだけのキーワードです。
特に＜ナノレベル＞が出てきたら要注意。ただのトンデモですから。
そして次に「モニター満足度97.4％」。
はい、嘘です。
200％リサーチしてません。
「5ｃｍも・・・」
「太すぎ・・・」
「収まらないっす。」
「このように被害者続出です！！」
・・・ちょっとおもしろいですね。
ま、この辺りは制作サイドの遊びってところです。
「被害者っておもしろくね？」とかキャッキャ言ってる制作サイドのはしゃいでる様子が伝わってくるようです。
「誰にも言えないあなたの悩みもこれで大丈夫！！」
「小さすぎて銭湯に行けないです。」
「彼女に探されました。」
「小さすぎて彼女が満足しません。」
「これまでのシトルリン製剤の限界をさらに突破！？血流量がグングン」
薬事法の網の目をかいくぐってる様が手に取るようです。
そして、モニターの声。
いちいち引用しませんが、そろそろ制作者も息切れしてきたのかな？というおざなり感が漂います。
モニターの写真も、みんな見たことあります。
某写真素材サイトにごろごろ転がってそう。
みんなぁ、日本人ですかぁ？と大声で聞きたくなってしまいますね。
そして「このシトルリンナノがあなたの自信を回復！？」
いちいち「！？」つけんじゃねーよ。
極めつけは値段です。
「通常価格19800円ですが、今ならネット特価12800円、さらに今回に限り限定200個のみ数量限定特価3980円。」
なんじゃ、この値引き率は。
イスタンブールのマーケットかよっ。
ま、ここまでが、ダンダンダ－ンと大きな大きな字（私はこれを「楽天フォント」と呼んでますが）で書かれていて、その下に小さな字で、スペックが書かれています。
「■15.0g (250mg×60粒）
■成分・材質／L-シトルリン、マカ末、食用酵母、トンカットアリエキス、ナツメエキス、生姜末、田七人参、高麗ニンジン、ガラマ末、蟻粉末、ユズ種子エキス、ブドウ果皮エキス、セルロース、ステアリン酸カルシウム、着色料(ベニバナ赤色色素)、微粒二酸化ケイ素、L-アルギニン、ビタミンC、ナイシン、パントテン酸Ca、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12
■お召上がり方／栄養補助食品として1日1粒を目安に、水またはぬるま湯などでお召し上がりください。
■使用上の注意／体質に合わない方は､使用を中止してください｡食品ｱﾚﾙｷﾞｰのある方は原材料表示をご参照下さい｡薬を服用あるいは通院中の方はお医者様にご相談の上お召し上がり下さい｡
■生産国／日本」
ええと、結論から言えば、読むべき部分は、ココだけなんですよね。
特に、成分の部分。
精力剤慣れしてくると、ああ、こういう構成ね、と、ここを読めばその効き方も、だいたい分かってきます。
これ、サイズアップを謳ってますが、けっきょく血流を促して勃起率を高めましょ、ってことでしかないことが、この成分を見るとわかります。
ただ、この成分、もうほんのちょっとでも含まれてれば記載できるわけなんで、じっさい飲んでみないと、その製品が良心的なところが製造してるかどうかはわかりません。
ココを読んでも「濃さ」はわからないってことです。
他の業界だと、その会社が良心的かどうかってのは、広告のスタイルをみれば、なんとなく推測できます。
ジャロに文句つけられそうな、過度に煽ったような広告文を載せる会社は、消費者フレンドリーじゃないかも、とかですね。
ただ、精力ザ業界は、そうした意味で言えば、ほとんどが過度に煽ったような広告を展開しています。
そうじゃないところは、良心的なんじゃなく、そもそも表現が稚拙なだけだったりします。
けっきょく企業が良心的になる理由って、良心的であることで、ブランドロイヤリティを高めたいってことでしょう。
そうなると、精力剤業界はブランドもクソもない。
とりあえず煽って売り切って、売れ行きが落ちてきたら、商品名変えて同じ内容の商品をバンバンリリースしてきゃいい、ってところが多いですから、あまり良心的であることを期待はできません。
そのなかで、リアルの店舗をもち、リリースして十年、二十年って商材を持ってるような精力剤ショップってのは、状況証拠的に信頼できそうです。
私が、精力剤に関しては、けっきょくメジャーどころの商品が一番安心できるな、って思うのも、まあ、そんな理由からのことなんですけどね。
ええと、とりあえずこのシトルリンナノ、実際の体験談はどうだったでしょうか。これが意外に。長くなったので、次回の記事で。